血小板減少をきたす原疾患や遺伝的要因が認められず、骨髄での血小板産生に障害なく、末梢での血小板破壊が亢進しているものをいう。その発症機序は、血小板膜抗原に結合した自己抗体 IgGがFC recepterで網内系 マクロファージに取り込まれるためと考えられる。ITPの頻度は高くないが、若年婦人に頻発するため妊娠合併も多く、産婦人科医が遭遇しやすい血液症患の一つである。
診断 厚生省特定症患研究の診断基準に従うが、血小板膜表面に付着している血小板抗体
PA.IgGの測定もITPの活動性の指標となる。
妊娠継続の可否 血小板が2×万/mm2程度 出血傾向のあるものや薬剤不応のものは人工中絶も考慮する。
抗血小板抗体の胎児への移行 ITP 母体の血小板抗体が経胎盤に胎児へ移行すると、胎児の血小板も破壊され血小板減少をきたす事がある。
ITP 母体から出生した28パーセントに重症の出血傾向の報告がある。
分娩時の注意点 分娩時の止血機序を考えると、産科的適用が内限り経膣分娩が原則である。
分娩は膣 会陰裂傷を作らないように穏除におこない かん子 吸引分娩も好ましくない。
帝王切開には、血小板
5万以上 で患者の同意したときと考える。