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「婦人科漢方頻用処方がなぜ効かないか、効かなくなるか?」
ながしまクリニック
院長 永島 知子 先生
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季節感のある処方の工夫
| 春 |
冬場、温剤で温め、急に気温が暖かくなると熱状が過剰、上半身の症状が出やすくなる
→瀉の方向にある薬剤を心掛け、発表剤、寒涼剤を加味(春先)
→四物黄連解毒湯の類、瀉した後はやや補う |
| 夏 |
冷房が入りかけた頃→やや温剤
冷房が入っていても暑い酷暑期→黄連黄 剤等の寒涼剤が一般に良く、この時期、当帰製剤は使いにくい
発汗する状況か、冷房漬けの状況かを見極めて対応 |
| 秋 |
まだ暑い時はやや寒涼剤を加味して瀉し、その後やや温剤、呼吸器の症状が出やすい時期
秋が深まるにつれ、駆お血、温剤を |
| 冬 |
温補剤が基本だが暖房漬け、ストレス過多なら、やや平性の薬味で可、激寒期は附子剤を
あまり瀉をかけないで補う |
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八網弁証(表・裏・熱・寒・実・虚・陰・陽)
| 表 裏 |
症状の現れている部位と病邪の深浅 |
| 熱 寒 |
疾病のあらわす性質 |
| 虚 実 |
正気の強さと病邪の勢い |
| 陰 陽 |
上記を概括 |
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日本漢方における虚証・実証によるランク付け
| 実証 |
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1、8大柴胡湯 |
│
│
│
│
│
↓ |
2、12柴胡加竜骨牡蛎湯 |
| 3、35四逆散 |
| 4、9小柴胡湯 |
| 5、10柴胡桂枝湯 |
| 6、24加味逍遥散 |
| 7、99小建中湯 |
| 8、43六君子湯 |
| 虚証 |
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9、30真武湯 |
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虚証と鑑別の治法
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症 状 |
治 法(代表方剤) |
気 虚
(ネネルギーがない) |
顔色白い、無気力、脈は軟弱
弛緩性便秘〜泥状便 |
補気(益気)
四君子湯 補中益気湯 |
陽 虚
(エネルギーがなく暖められない) |
自汗、消化不良、寒がる、疲れ易い、尿量過多、
泥状〜水様便、舌質淡白、脈遅 |
補陽(温陽)
人参湯 八味地黄丸 |
血 虚
(血の力がない) |
皮ふに艶がない、痩せる、目がかすむ、不眠、
動悸、手足のしびれ、爪がもろい、顔色が冴えない |
補血(養血)
四物湯 |
陰 虚
(津液、血液、元気もない) |
脈は細い、舌苔少ない、顔色紅潮、のぼせ、
寝汗、手足のほてり |
補陰(滋陰)
六味丸 |
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実証が発生する原因
1、細菌・ウイルスなどによる感染や、風・寒・暑・湿・燥・熱などの環境の変化による障害
2、暴飲暴食・美食過多・刺激物の摂取過多など
3、寄生虫・外傷など
4、精神的ストレスや感情の抑鬱による自律神経系の緊張
5、体内の機能失調や機能低下によって生じた病理的産物(痰飲・おけつ・気滞など)
↑
2、4、5に関わる過食・ストレス・運動不足はかなりの人に当てはまる
↓
マイルドな瀉の方向の薬(一貫堂処方など)を時々入れると良い |
月経血から処方の基本を考える
血 虚
(不足) |
→ |
血 寒
(冷える) |
→ |
血 室(子宮)
出血減少 |
→ |
四物湯が基本
(当帰・川キュウ・芍薬・地黄) |
| │ |
→ |
その中間なら温清飲、桃紅四物湯 |
血 お
(有余) |
→ |
血 熱
(熱を帯びる) |
→ |
血 室(子宮)
出血過多
月経の前に痛む |
→ |
桂枝茯苓丸が基本
(桂皮・茯苓・桃仁・牡丹皮) |
|
| 月経周期が短い |
月経周期が長い |
周期一定しない |
| 血熱 |
→ |
実熟
(量多、
色濃) |
→ |
桂枝茯苓丸
温清飲 |
血寒 |
→ |
寒凝
(冷え、暗紅)
月経前〜初期に
痛む) |
→ |
温経湯・
五積散
当帰四逆加呉
茱 生姜湯 |
肝鬱気滞
(月経前〜
初期に痛む) |
→ |
四逆散・
加味逍遥散 |
| → |
陰虚
(量少、
色薄)
内熟 |
→ |
(乾地黄)
六味丸 |
→ |
虚寒
(量少、暗黒)
終了後の痛み |
→ |
八味地黄丸 |
腎虚
(月経終了後
の痛み) |
→ |
(乾地黄)
六味丸 |
気虚
(脾虚も伴う) |
→ |
帰脾湯・
補中益気湯
(脾は血を
統率する) |
血虚 |
→ |
終了後の痛み
淡色 |
→ |
四物湯・
十全大補湯
人参養栄湯・
八珍湯 |
|
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三解毒剤の構成
(80柴胡清肝湯・50荊芥連翹湯・一貫堂 竜胆瀉湯)
| 連翹・薄苛+57温清飲 |
┬ |
71四物湯(地黄・芍薬・当帰・川キュウ) |
| │ |
│ |
+ |
| │ |
└ |
15黄連解毒湯(黄 ・黄連・黄柏・山梔子) |
| ├ |
+柴胡・桔梗+牛蒡子・瓜呂根 +甘草=80柴胡清肝湯 |
| └ |
+防風+柴胡・桔梗+シュク殻(シュク実)・白朮・荊芥+甘草=荊芥連翹湯 |
|
│ |
|
| +龍胆・沢瀉・木通・車前子・山帰来・ヨクイニン+甘草=一貫堂 竜胆瀉肝湯 |
|
ストレス社会(気滞)
四逆散の関連処方がつかえる人が多いが連用はしない
疎肝解欝、理気の基本方剤
35四逆散
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日本漢方で柴胡剤の虚実
(胸脇苦満のある病候に柴胡・芍薬を使う方剤)
|
実証 |
1、8大柴胡湯 |
だ
ん
だ
ん
胸
脇
苦
満
が
弱
い |
│
│
│ │
│
│
↓ |
2、35四逆散 |
| 3、12柴胡加竜骨牡蛎湯 |
| 4、9小柴胡湯 |
| 5、10柴胡桂枝湯 |
| 6、11柴胡桂枝乾姜湯・24加味逍遥散 |
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虚証 |
7、41補中益気湯
(厳密には柴胡剤とは言わない) |
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気が巡りが障ると が発生する
が存在すると気・血・水の流通も妨げられる
↓
部に針で突き刺すような痛み、下腹部痛、
腹部が堅い
↓
長期間にわたって が存在
↓
腫瘤が発生─癰素(ようそ)
良性、悪性腫瘍
子宮筋腫、子宮内膜症も の固まり
腹腔内の塊を・・(ちょうか)という
(良性、悪性腫瘍は だけでなく痰飲も
関係する) |
の治療に使用する中薬(生薬)
桃仁、紅花、当帰、赤芍薬、色芍薬、川キュウ、紫根、牡丹皮、延胡索、牛膝、益母草、
丹参、蒲黄、乳香、没薬、鶏血藤、莪朮、鬱金、五霊脂 など |
活血駆お血薬に理気薬(香附子、縮砂、シュク実、シュク殻、木香)と補血薬(乾、熟地黄)と
通陽薬(桂皮)を加えると良い |
| 破血薬・・・・三稜、蘇木、水蛭、虻虫、シャ虫 |
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