| 質 疑 応 答 | |
| 司会 | 何かご質問はありますか? |
| 質問 | 性器出血があったり、絨毛膜下血腫などがあり、赤ちゃんの心拍がみえている場合、CRLも順調に大きくなっている。そのような切迫流産の治療はどのようにされていますか? |
| 竹 村 |
出血が続いている方は、一応、入院をすすめています。どうしても入院がいやであれば、自宅で安静にしてもらうようにしています。入院してなにもしないわけにはいかないので、デュファストンなどを飲ましたりしています。いわゆる絨毛膜下血腫に関しての積極的な治療ということは、あまりできません。 一ヶ月くらいたって減ってきてない場合、あきらめますかというと、あきらめるのも入院も辛いということで、帰ってもらい、止まった人もいます。また、止まったといって帰ってもらうと、一週間ぐらいして、また出てきて入院という人もいます。 アスピリン療法をする人もいます。ステロイドを使ってみることもあります。意外とステロイドが効いたかなと、自然に止まったのかなと、思うこともあります。患者さんに話して、貴方の場合手詰まりだと、それでステロイドを飲んで止まった場合もあります。 ネラトンで吸引して治療したいと思うこともあります。岡井先生が薦めていた時期もありましたが、開業医として積極的な治療をする気持ちにはなれません。 |
| 質問 | 絨毛膜下血腫の場合、抗生物質は使用されてますか?感染が怖いので・・・ |
| 竹 村 |
とくに感染兆候がなければ、使っておりません。膣内の細菌培養も行っておりますので、それで菌がみつかった場合は、使っておりますが、絨毛膜下血腫だけでは、使っておりません。 |
| 質 問 |
ディアストン等を使用していますが、バファリンは、お使いになりますか?習慣性流産の場合、阪大病院などは、必要な人には使っておられるようですが・・・習慣性流産などの場合は、阪大病院にお願いしていますが。長期にアスピリンを使うような、症例はもっておりません。 漢方の23番、当帰芍薬湯などは、使われたことありますか? |
| 竹 村 |
使ったことありません、どなたか使ったことありますか?効果があるようでしたら使ってみたいのですが。 開業医で入院していて何も薬を出さないということは、非常に難しいことで、悩む処です。特に薬剤師からは投薬指導管理料を、薬剤師さんにとっては大きな魅力があることですから、薬をださないとiいけないかと思います。私のところは薬剤師が看護婦といっしょに回診について回るものですから。 |
| 質 問 |
先生の講演を何回かお聞きしまして、卵黄嚢が大きいと、流産になりやすいと、確かにそういう傾向はあります。なぜ卵黄嚢が大きかったら、流産になるのか? |
| 竹 村 |
初期の頃、卵黄嚢に関する論文がでていたのですけど、最近はあんまりでません。関係がないということが言われたので、鎮火してしまったのだろうと。卵黄嚢というのは、胎芽が見えてくる前にはっきり見えて、初期の発生では重要な役割を果たしているものだと、思っています。要注意のサインだと思っています。心拍が喪失したら、言うようにしています。卵黄嚢が大きいから流産するかもしれないよと、うっかりいいますと、もしそれが育った場合に、もし何か奇形でもあった場合、なんでいってくれなかったといわれてしまうことに、なりかねないので、いわないように心がけています。 |
| 質 問 |
血中のhCG濃度を計られているということですけど、開業医では、hCG濃度をリアルタイムにだす事は難しいのですけど、どのようにされているのですか? 検診料の時にどのようにされているのですか? |
| 竹 村 |
保険のことは、あまり自信がないのですが、あまり削られていないようです。子宮外妊娠の疑いとして請求します。切迫流産だけでは、どうでしょうか。。。無理かもしれないですね。 私どもでは、院内検査室をもっておりますので、2・30分で計ってくれますので、これはと思う症例は、すぐ結果がでて来ます。今日お話した症例は、尿中と血中と両方計っていて、かなり古い症例で、あの当時はどの位並行するかと思っていまして、きれいに平行しますので、尿中で十分かと。ただ尿中は少し前(昨日の)の情報で、血中は今のリアルタイムで、上がっていく時・下がっていく時で少し違うように思いますが、かなりきれいに平行します。全部血中で計る必要はないと思います。 初めの頃は、血中何ミリあれば、GSが見え出すかと、興味をもってやっていたので、初期の頃のGSと、HCGとの値、論文もたくさんありますが、1000〜2000、血中HGで1000でだいたい見えると思います。2000で見えなかったらおかしいと、外妊娠の診断によく用いられております。血中でも尿中でも2000あって、GSが見えなかったらソウハをしてみて、子宮の中にもしあれば、下がるはずですが、下がらなければ外妊娠の疑いが高い。 もちろん、腹腔鏡をやればいいのですが、我々はなかなか腹腔鏡は、簡単に行うことができませんので。 |
| 質 問 |
妊娠でこられて、最近では妊娠反応をやってこられて、だいたい4・5週でこられてます。私の場合は、GSを確認して心拍を確認しています。だいたいこられるのが4・5週で、2週間毎に検診し10週くらいでCRLを計ります。10週までは2週間毎に通院してもらっています。妊娠初期の場合、先生のところではだいたいどのくらいの週で受診してもらっていますか? |
| 竹 村 |
教科書的には、妊娠初期には4週間に1回ですが、今の時代に4週くらいでGSがみえたからといって、4週後に来なさいというのは、いささかと思っています。心拍が確認できてからも、10週までは2週毎にきていただいて、10週前後でスクリーニングして、心拍も確認できたら、CRLも10週で確認できたら、4週の受診で行っています。妊娠反応が+になってGSが見えない場合は、状況にもよりますが、外妊娠が疑わしくない場合は、だいたい3・4日後にきてもらったり。外妊娠が怪しい場合は、血中hCGをみて、次の日にきてもらったりしています。GSが確実に見えたら、4週の半ばでGSがみえて、6週の半ばで心拍が見え出すまでは、10日後くらいにきてもらったり、柔軟におこなっています。ドクターによってですが、2週間以上あけている人は、いないですね。10週すぎたら4週間にしています。 |
| 質 問 |
非常に患者さん思いの先生で、それに関する講演を数回聞かせていただいたのですが、私の医院では内診の横にモニターを置いていまして、心拍確認して、12週前後で受診してもらって、出血などがあって、これは異常だなぁとモニターをみて、正直に心拍がみえない、えらいこっちゃと、いってしまうのですが・・・もちろん状態が良ければ、心拍が見えるから大丈夫だよともいいます・・・ちょっとやりかたが悪いかと反省しているのですが? |
| 竹 村 |
うちの病院でも、エコーのモニターは患者さんから直接みえるところに置いています。両方からみているのですけど、説明すれば解るとおもうのですけど、そのとき写真を撮りますから、あとで説明しています。 患者さんとのコミニュケーションが、親近感が十分であれば、大丈夫だと思います。 |
| 質 問 |
最近では、妊娠反応がすぐにわかるので、おかあさんになれたと、喜んで受診にこられている患者さんに、流産など、悪い状態を話してしまうと、内診台で泣かれてしまって・・・ |
| 竹 村 |
流産というものは、みなさんが思っているより、ずっと頻度が高いもので、その原因は主として染色体異常が多いということで。患者さんに説明しています。 |
| 質 問 |
一回流産されて、患者さんは原因をしりたがるのですが、その後どのような対応・検査をされていますか? |
| 竹 村 |
流産に関する検査は、なかなか大変で。若い方でも三回流産している人もいたりします。年齢の高い方では、それに対応できる病院を紹介させていただいています。 患者さんにも、よりますが、若い患者さんには、今回は残念ながら流産してしまいましたが、あなたは妊娠できるということを立派に証明されたのだから、妊娠しなかったより、ずっといいのだよ。自信を持ってちょうだい、妊娠できる身体なのだから、ということを強調しているつもりです。今回の妊娠によって大量のホルモンが、子宮や卵巣を成長させたのだから。流産して妊娠しなかったほうがいいと思わないように、できるだけ勇気づけるように、話しているつもりです。たとえば不妊症の治療をされて流産なさった方とか、リスクの高いとおもわれる方にも、それなりに対応しているつもりです。とにかく、今まで苦労してきたと思うけど、ちゃんと妊娠できたのだから、きっと次はうまくいくと思いますよと。 |
| 質 問 |
絨毛の染色体検査は、いつもやっておられるわけではないのですか? |
| 竹 村 |
たまたま、やったものをお見せしたわけで、それが次回に妊娠にどれだけ役にたつかということで、ハイリスクの方には、こういう方法もありますよと。ただ、次の妊娠に役立つか、どうかはわかりませんが、ご希望なら行いますよと。患者さんの選択に任せているつもりです。 |
| 司会 | 先生、どうもありがとうございました。 |