| 私はワコールでマタニティインナーやジュニアウェアを販売しています。本日はいまどきのマタニティインナーはどのようなものが作られているか、またどのようなインナーを必要としているか、ということについてお話をさせていただきたいと思います。 |
| ワコールマタニティの思想 |
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「女性に美しくなって貰う事によって広く社会に寄与する」という企業理念に基づき、ワコールは全ての女性一人ひとりの「心身の個性美表現」をトータルにサポートする「ボディデザインビジネス」を事業展開しています。そのひとつとして、ワコールマタニティでは、「母乳育児」の観点に立ち、「産前から産後にかけて美しく生まれ変わる」ことを目指して、マタニティ期の女性のこころとからだをサポートしています。そのために、マタニティ期の女性の体型・意識の変化をベースに、変わりつつある「現代のマタニティ」の実状を捉えたワコール人間科学研究所のデータを活用し、よりよいマタニティ専用インナーの開発を目指していきます。 |
| 集団計測の背景・目的 |
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ワコールが1992年に発表した平成新人類の体型変化、2000年に発表した現代ジュニアの体型・意識変化でも明らかになったように、女性の意識や体型は大きく変わってきています。また2000年に発表した「スパイラルエイジング」では、出産そのものがスパイラルポイント(=エイジングの曲がり角)であることが導き出され、からだのエイジングと妊娠・出産との関係性が重視されています。さらには、
・産院の指導が変化してきており、妊娠中の適正体重増加量が少なくなっている。
・妊婦自身に「小さい赤ちゃんを産みたい」という意識がある。
・女性の社会進出、食文化など、妊婦を取り巻く環境が変化している。
などの要因により、マタニティの体型・意識も変化していることが想定されます。
ワコールは、現代マタニティの体型・意識の実態を調査し、20年前と比較して現代マタニティの実像を明らかにすることで、商品開発をはじめ、マタニティの「心身の個性美表現」をサポートすることを目指しています。 |
調査概要
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| 調査前の仮説 |
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一般女性の体型が変化してきている中で、「産前・産後を通じての体型」も変化してきているはずである。一般に、最近のマタニティはスリムであるとの風評があるように、やはり現代マタニティはスリムな体型になってきているのではないか。 |
| 調査結果 |
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20年前と比較して、おなかが小さく、ウエストのくびれもあり、スリムで美しいマタニティになってきている。 |
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| 今後の商品開発への取り組み |
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現代マタニティの体型特徴を性格に把握し、快適で安心して着用いただける、からだとこころによりフィットしたマタニティインナー等の開発に結びつけていきます。 |
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現代マタニティと20年前の体型比較結果
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●身長が高い
体重増加が少なくスリム
身長は1cm程度高くなっており、
体重増加量は2.6s少なくなっている。
また妊娠10ヶ月のBMは1.8少なく、
スリムな体型になっているといえる。
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妊娠10ヶ月時の
体重増加量 |
妊娠10ヶ月時の
BMI |
| 1980年 |
11.9s |
25.3kg |
| 2002年 |
9.3kg
▼2.6kg減 |
23.5BMI
▼約1.8BMI減 |
※BMI(BodyMass Index):
体格をとらえる国際的な指標。
体重(s)/(身長(m))2で求める。 |
●バストボリュームが大きい
妊娠期間を通じて、デプス値(乳房の谷間の深さ)が大きくなっており、大きなカップサイズの出現率も高くなっている。
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妊娠7ヶ月時のデプス値 |
妊娠10ヶ月時のデプス値 |
バストボリューム大の出現率 |
| 1980年 |
2.6cm |
2.4cm |
15.9% |
| 2002年 |
3.3cm
▲7o増 |
2.8cm
▲4o増 |
18.1%
▲2.2%増 |
※バストボリューム大について:
トップバストとアンダーバストの周径差が13.8cm以上の場合を「バストボリューム大」とした。 |
●バストの下垂が少ない
バストが下垂している人は少なくなっており、下垂している人でも、その程度は小さい。
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下垂している人の出現率 |
バスとが大きく下垂程度の大きい人の出現率 |
※バストの下垂について:
トップバストとアンダーバストの高差が、
2cm以下の場合を「下垂」、0cm以下の
場合を「下垂の程度大」とした。 |
| 1980年 |
15.1% |
8.9% |
| 2002年 |
8.6% ▼6.5%減 |
4.3% ▼4.6%減 |
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●おなかが小さい
身長とのバランスでみると、おなかのふくらみが小さくなっている。
※参考データ:母子保健統計より、20年前より出生体重が少なくなっている。
(男児平均→160g、女児平均→150g) |
●おなかの位置が高い
身長比から腹部の位置を比較すると、高くなっている。 |
●ウエストのくびれがある
ウエストのくびれが残っている。 |
●ヒップの位置が高い
身長比からヒップの高さを比較すると、高くなっている。 |
●脚の太さの変化が少ない
脚の太さの変化は少なくなっている。
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妊娠10ヶ月までの太もも付け根の周径増加量 |
| 1980年 |
3.5cm |
| 2002年 |
2.0cm ▼1.5cm減 |
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■現代一般成人女性の体型変化
(1992年発表「平成新人類」より)
@身長:高くなった
Aバスト:ボリュームが大きくなった
Bヒップ:位置が高くなった
C脚:長くなった
D顔:小さくなった
E肩幅:広くなった |
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↑現代女性の体型化データ↑
これから婚期を迎えるジュニアや
一般女性の体型変化が、
マタニティの体型変化へと
つながる。 |
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■現代ジュニアの体型変化
(2000年発表
「新世紀ティーンの現実」より)
@身長:高くなった
(12歳時点の比較では2.2cm増)
A体重:重くなった
(12歳時点の比較では0.9s増)
Bバスト:ボリュームが大きくなった
Cウエスト:ややずん胴になった
Dヒップ:位置が高くなった |
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| 妊娠3〜4ヶ月頃 |
実際に数値に表れていない変化をも意識しています
産前のからだ意識のポイント
妊娠によっておなかが大きくなっていくことは
知識として認識しているがそれ以外にバストや
ウエストの変化も実感している |
からだ変化意識の内容
<妊娠3〜4ヶ月>
●バスト:大きくなってきた、張ってきた
乳頭・乳輪が大きくなり黒くなってきた
●ウエスト:肉がついてきた
●ヒップ:肉がついてきた、四角くなってきた |
―変化の感じ方―
「なんとなく・・・」
「少しづつ・・・・」
▼
<妊娠8〜10ヶ月> |
●バスト:垂れた、下がった、横に広がった
●ウエスト:くびれが無くなってきた
●ヒップ:大きくなった、垂れた、下がった |
―変化の感じ方―
「想像以上に・・・」
「ここまで・・・」とは |
体型の変化
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▼
特にバストとヒップは実際数値に
表れない変化を認識している |
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からだの変化に気づいているのに90%のマタニティは下着を替えていません
産前のからだ意識ポイント
妊娠3〜4ヶ月の早い時点で、おなかとバストの変化を強く意識しています |

医学的見解
〜妊娠中のバスト変化について〜
妊娠中は、乳房部の血流量が増え、乳腺が発達してきます。
乳房内の乳腺が発達するため、乳自体のボリュームが大きくなります。
そのため、小さいブラで乳房を圧迫することはよくありません。
乳房をやさしく支えてやると、皮膚や乳房内部の靱帯に過度の負担がかからなくなって、乳房事態の下垂を防ぐ効果もあります。
元産婦人科医 京都大学名誉教授 星野一正先生 |
▼にもかかわらず▼
90%近くのマタニティが
マタニティ用ブラに替えていません |
| その後、妊娠月数が増えるにつれて、マタニティ専用ブラの着用率が高まり、妊娠後期には、約80%のマタニティがマタニティ用ブラを着用 |
▼下着実態は!▼
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| 産後1〜6ヶ月頃 |
体型を元に戻したい願望は強いが戻ってこないことに気づくのは、産後6ヶ月以降
産後、美しい体型に戻りたいマタニティ
女性が「美」に対して抱く意識の中でも、体型に関するものが非常に強く、それがマタニティの産後の体型意識にも影響している。今回の調査によると、
マタニティ全員が「ボディラインを妊娠前に戻したい」と答えている。 |
■体型戻しへの意識
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▼しかし、実際は▼
出産後、体重は戻っても体型は元には
戻らない人が多く、それに気づくのは
産後6ヶ月以降。 |
■産後のからだ意識
●バスト:垂れた、下がった、張りが無くなった、
やわらかくなった、左右の大きさが違う、
横に大きくなった
●ウエスト:たるんだ、ひとまわり大きくなった、
横側が変わった
●おなか:たるんだ、ぶよぶよになった、大きくなった、
肉がついた |
■産後1〜6ヶ月における体重・体型戻りの実態

産後、体重が元に戻っていても体型は元に戻っていないと感じている人が多く、結果、ほとんどの人が元に戻っていないと感じている。 |
■産後の体型の戻りに対する実感

産後すぐの段階では、半数以上が体型の戻り方を予想通りだと感じているが、時間を経るにつれて、予想外だと感じる比率が高まっていき、体型の戻りがほぼ落ち着く産後6ヶ月頃では、70%近くが戻り具合を予想外だと感じている。 |
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体重は戻るが体型は戻らない
体型戻しのベストタイミングは産後3ヶ月まで
■産前〜産後にかけての体重変化
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体型は産後3ヶ月までに急激に戻り
産後6ヶ月ごろには落ち着いてしまう
ワコール調査データ(左グラフ)でも分かるように、体重、各部位のサイズとも、出産直後から産後3ヶ月までの間に、急激に戻っている。この3ヶ月が体型戻しのベストタイミング、この時期を逃すと、体型戻りの変化は緩やかになり、産後6ヶ月頃になると、ほぼ落ち着いてしまう。
▼ところが▼
多くのマタニティが体型が元に戻っていないことに気づくのは体型戻りが落ち着く産後6ヶ月以降 |
■産前〜産後にかけての各部位のサイズ変化
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産後の回復について
妊娠すると体内のホルモン環境が徐々に変わっていき、赤ちゃんの成長につれて骨盤および子宮などは大きくなります。
このように、大きくなった子宮や柔軟性を増した骨盤の靱帯や筋肉などは出産後、自然にもとのかたちに戻り始めます。
これを産後の回復過程と呼びます。
この変化は特に、出産直後から産後3ヶ月にかけて著しく作用するため、この時期に産後用インナーをうまく活用すれば、妊娠前の美しいプロポーションを取り戻すことも夢ではありません。
元産婦人科医 京都大学名誉教授 星野一正先生 |
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| 現代マタニティのからだ意識まとめ |
| 産前の意識 |
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産後の意識 |
現代マタニティは自分のからだ、時に体型を美しく保ちたい願望が強い。それは、妊娠、出産というそれぞれの時期において全身はもちろんのこと、バスト・ヒップと、それぞれの部位の体型変化をしっかりと認識していることからもうかがえる。
妊娠による体型変化については、妊娠初期で敏感に意識し始めるにもかかわらず、マタニティ用ブラを着用し始めるのは半数以上が妊娠中期以降であり、変化を意識していながら、妊娠前のブラをそのまま着用しているマタニティが多いことがわかった。 |
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産後、現代マタニティは「体型を元に戻したい」という願望が強いが現実は、70%以上の女性が、6ヶ月経っても体型が戻ってこない現実に「予想外だった」と感じている。
産後の体型変化を見ると、出産後3ヵ月までは急激に元に戻っているが、それ以降は戻りが少なくなる。体型を元に戻すには、そこ出産後3ヵ月がベストタイミングだと言える。
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